様々な理由でカーコーティングなどを検討されると思いますが、いざ施工してもらおうとなると、「色々な所でやっているけど何が違うの?」「差はあるの?」 など疑問が出てくると思います。
カーコーティングを行っているところは、大きく分けて以下のとおりです。
わかりやすい違いは施工時間と料金です。
施工時間に関して言えば、数時間で行うものから、数日かかるものまで、様々あります。料金も2万円程度~高いところでは20万以上とまちまちです。
依頼する側から見れば、当然安くて速いのがいいわけですが、問題なのは施工の内容(クオリティー)でしょう。
施工の内容といっても、その違いは漠然としていてわかりにくいところだと思うので、こんなことをおさえておくと良いと思われるポイントを幾つかに分けて説明いたします。
1.作業環境
① ホコリや風の影響を受けずに作業出来る環境か?
ナゼ?ホコリやチリと一緒に磨いてしまうと新たなキズを発生させてしまうのです。
② 自然光(太陽の光)をしっかり遮断して作業出来る環境か?
ナゼ? 自然光を受けながら照明で見ても、バフ目やオーロラが見えてこないため、それらを完全に除去出来ないことがあるのです。
③ 万一の場合のセキュリティーなどを考えているか?
2.設備に関して
① キズを見極める為の、照明設備は整っているか?
② 状況により適切な数種類のポリッシャーなどを使用しているか?
③ 状況により適切な数種類の研磨材を使用しているか?
④ コンプレッサーはドライヤー対応のものか?
ナゼ? ドライヤーの付いていないコンプレッサーは気温により水や氷をエアーと一緒に排出するので、ブローには適さない。
3.施工方法
① 膜厚測定をしっかり実施しているか?
ナゼ? 目視だけで塗装の厚さを判断するのは不可能!磨き過ぎを防ぐため。
② 磨きの前にマスキングをしっかり行っているか?
ナゼ? 施工パネルに接する部分をマスキングして作業しないと、エッジにダメージを与えます。
③ バフとボディーの接触面を常に見ながら磨きを施しているか?
また塗装面の微妙な変化を把握しながら磨きを施しているか?
ナゼ? キズのある所とそうでない所を区別して磨きを施していないと無駄に膜厚を減らす磨きになるため。
④ パネルごとの作業を行っているか?
ナゼ? パネルごとに磨きを行わないと、隣接するパネルのエッジにダメージを与えます。
⑤ ボディーのプレスラインに沿った磨きを行っているか?
ナゼ? プレスラインの頂点は塗装が薄くデリケートなので、ラインに沿った磨きが不可欠です。
またボディーのデザインを強調する磨きを施すことによりプレスラインが際立ちます。
⑥ コンパウンド除去のために、洗車で油分などを除去しているか?
ナゼ? 溶剤やシリコンオフなどを使用した脱脂は、デリケートな塗装には適さないので出来れば避けたいところです。
⑦ 適材適所の道具、溶剤で洗車、磨き、コーティングの作業をしているか?
4.その他
① 施工者と直接打合せが出来るか?
(お客様のご要望や疑問点などを細かいニュアンスまで受け止めてくれるか。)
② 維持管理など、保管状況や使用頻度に合ったアドバイスをしてくれるか?
(メリットばかり強調するのではなく、注意点などを適切に教えてくれるかは重要。)
③ 施工者が複数に及び仕上がりにムラがある。
(技術レベルの異なる作業者が一台の車をパートごとに分けて作業する。)
以上のことが、大まかですがクリアしていれば大抵は安心ではないでしょうか。
逆を言えば、クリアしていない施工店ではどうしても不安が残ります。とは言え、この様な内容のすべてをHPや店構えだけで把握しようとしてもなかなか判断しづらいと思いますので、直接、施工店に話を聞いてみるのも良いと思います。
コーティングの性能や持続性などもお店選びには重要なファクターでしょうが、それ以前にしっかりとした適切な作業内容を行ってくれるのかが、まずは大切なことだといえます。
例えば、サックリ簡単にキレイにしたい!と思っていても、正しくない方法で作業を進められると、大切な愛車に思わぬダメージを与えることになりかねませんので、注意が必要かと思われます。
修正出来ればまだ良いですが、時には取り返しのつかないケースも多々見受けられます。
残念ながら誤った施工法で作業する施工店も少なくありまん。「そんなに自分は細かくないし、マニアックではないから・・」そんな方でも、ダメージは嫌ですよね?
施工店選びの参考にして頂ければ幸いです。